私たち<2013ー14渋谷越年・越冬闘争実行委員会>は、1月31日に渋谷区議会議長などに宛て要望書を出しました。しかし、議長供覧という形で委員会の審査にはかかりませんでした。
そのため3月19日に都市環境委員会と福祉保健委員会を想定した2つの陳情を渋谷区議会に提出しました。
しかし、3月14日に、予算委員会分科会中に都市環境委員会が抜き打ちに開かれ、「みやしたこうえんにおける年末年始の公園管理について」という形で議題にあげられました。私たちは傍聴することさえ出来ませんでした。さらに、同日が宮下公園国賠公判と重なっていることは偶然とは思えず悪質です。渋谷区は、私たちから請願または陳情が提出されることを知り、それを実質的に潰すためにすでに議論したというアリバイづくりを行ったのです。
3月25日に陳情審議の傍聴を行いましたが、都市環境委員会では議論もなく渋谷区職員を呼んでの質疑もされませんでした。一部議員が、これに対して挙手し異議の声をあげたにも関わらず、委員長の吉田佳代子民主党議員は、強引に議事を終了しました。
さらには、あまりの不当な委員会進行に抗議の声をあげつつも退席している私たちに対して、沢島英隆公明党議員は、「さようーなら、さようなら」と都はるみの歌を委員会室中に聞こえる嘲笑しきった声で繰り返しました。その傍聴人に対する看過しがたい不愉快で見下ろした姿勢に対して、当然ながら私たちは説明を求め委員会室は一時騒然となりました。私たちが、委員長に沢島区議に対して注意を与えるように言ったところ「それは私がいうことではない」と小声で答え、私たちにのみ退室を求めました。
委員会を傍聴していた木村正義自民党議員や問題の沢島英隆公明党議員は、それぞれが党の幹事長、議会運営委員会の委員長と副委員長です。古株議員に対しては注意すらできない、というのが渋谷区の体質を表しています。
また、同日の福祉保健委員会においても、陳情についての議論はされませんでした。
3月26日、両委員会において、趣旨を取りあげるにはいたらない、という、陳情の一番程度の低い取り扱いが決められました。
同日の予算特別委員会内福祉保健分科会において、年末年始の福祉対応について高橋福祉課課長に対しての質疑が行われました。その中で福祉課が巡回相談した場所が明らかになりましたが、真冬の昼間にいっても非常に限られた野宿者(移動層)にしか会えない場所でした。また、年末年始の緊急宿泊は渋谷区として男性は1床のみ、女性は必要なし、との判断を利用者の少なさを理由に示しましたが、それは夜間窓口の場所を含めきちんとした告知を渋谷区がせず周知されていないためにすぎません。また、福祉課は路上の凍死者数を過去5年で一人も把握していないと答えており、いかに実態の理解に乏しいかも分かりました。五十嵐議員からは、今回のような残念なことが今後ないように、国や都の抜本的な対策も求め他の部署との連携をして支援を強化するように求める意見が出されました。
今後とも私たちは、渋谷区の野宿者(および支援)に対する不当な抑圧と差別に抗議の声をあげていきたいと思います。