朝9時15分、渋谷「モヤイ像」前に結集をお願いします。
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(2012 10 01報告)
朝10時から区報にも掲載せずにこっそりと執り行われた記念式典に20名程で抗議に行きました。
ものものしく50人ほどで警察がお出迎えでした。
区役所の地盤下駐車場は、80周年を記念した植栽工事(の機資材置き場など)を名目に閉鎖したのだから、何を祝福し、何を切り捨てての行事であるのかは明白ですが、ものものしい警備によってなお一層そのことが印象づけられました。
9時30分ころから、マイクアピールとビラまきをはじめました、10時前に警察が強圧的な態度に出てきたため、場所を移動ししばらく情宣を続けました。式典に参加する人の中には「頑張って」と耳打ちする参加者もいました。
都市再開発と排除を推し進める「区制施行八十周年記念式典」に抗議します!
以下チラシ文面です
6月11日の早朝、何ら通告もなく突然、渋谷区立美竹公園が一時集合場所整備工事名目でフェンスによって覆われ、同時に、渋谷区総合庁舎地下駐車場が完全閉鎖されました。美竹公園には約10名の野宿者がテント生活をしており、長年にわたって<渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合(のじれん)>の共同炊事が行われていました。地下駐車場には約30名の野宿者が夜だけ寝場所としており、<聖公会野宿者支援活動・渋谷(聖公会・渋谷)>の炊き出しが行なわれていました。
「区制80周年を記念する事業の一環として、総合庁舎での緑化工事を行うに当たり、地下駐車場を資機材の保管場所などに使う」渋谷区は地下駐車場完全閉鎖の理由をこう説明しています。が、その狙いが別のところにあるのは明白です。総合商業施設「渋谷ヒカリエ」がオープンするなど、今、渋谷駅周辺での都市再開発が社会的な注目の中で進んでいます。今後15年以上に及ぶ再開発を推し進めるために、野宿者を追い出すこと、野宿者が集まる炊き出しをさせないことが、今回の封鎖の目的です。
渋谷区が行うべきは、野宿者排除ではなく、居住権、生存権を保障することです。私たちは、渋谷区に対して話し合いによる問題の解決を繰り返し求めてきました。閉庁後も、総合庁舎・区長室フロアで区長の回答を待ち続けた日もありました。しかし渋谷区は私たちの声に耳を傾けず、7月30日、大量の警察官、警備員、職員を動員して美竹公園での行政代執行を強行しました。私たちが様々な立場から反対のアピールを行っている中で、野宿者のテントや共同炊事の道具などを強制撤去しました。行政代執行について裁判(宮下公園国賠訴訟)や国政レベルでの批判がなされているにも関わらず、人権や生命そのものを踏みにじった渋谷区の暴挙を絶対に許すことはできません。
野宿者排除、炊き出しつぶしを目的とした工事は、美竹公園、地下駐車場ともに9月末に終了予定です。10月1日の「式典」までに工事は完了するとのことですが、閉鎖が解除されるのか、今後の見通しは今だ明らかになっていません。
私たちは、野宿者を追い出し都市再開発を推進するための「区制施行八十周年記念式典」に抗議します。社会の中に貧困と格差が広がっていく一方で、「官民」一体となって大企業利益を優先し、ますます貧しい人が生きていく場所が奪われています。渋谷をこのような動きの「モデルケース」にさせないためにも、居住権・生存権を求め、都市再開発を撃つ取り組みを、今後もより多くの人と共に取り組んでいきたいと思います。
渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合/聖公会野宿者支援活動・渋谷/みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会/野宿者有志