6月15日の総務区民委員会において、経理課長は、土木清掃部から植栽工事について言われ地盤下(地下)駐車場を閉鎖した、と答えています。
美竹公園、区役所前公衆トイレもまた土木清掃部の所管です。とすると、日置土木清掃部長が、この計画を立案実行したのでしょうか。
日置部長が大きな役割を担っていることは間違いありませんが、部長の独断で出来る内容とも思えません。
背景にはもっと大きな動きがあったことが予想できます。
2010年の宮下公園の閉鎖・行政代執行では、プロジェクトチームの総責任者は日置土木部長ですが、その上の総括責任者は副区長です。この時のチームリーダーであった植木整備調整担当も美竹公園閉鎖の時に姿を表し、今回の件の相談役、として公園課も認めています。植木整備調整担当は、渋谷区の再開発のために鹿島道路から2009年に区長の意向でうつってきた人物です。
今回も渋谷区全庁あげてのプロジェクトが組まれたことは容易に推測できます。
そしてその背景には、渋谷駅周辺を特区とする「都市再生緊急整備地区指定」(2005)による駅周辺の再開発が副都心線やヒカリエオープンを端緒にして今後15年以上続くことがあります。
今回の排除された3箇所とも整備地区内です。
また、東京都の「渋谷地区ステップアップガイドライン」による3都有地開発(宮下町アパート、児童会館、青山病院、跡地と周辺地域の開発)が予定されており、美竹公園は宮下町アパートと児童会館に挟まれた立地にあります。
さらに、整備地区指定と関連させ「アジアヘッドクォーター特区構想」があり、多国籍企業を誘致しアジア地域の拠点をつくる計画などが渋谷で予定されています。
現在の渋谷は、「100年の計」といわれるほどの猛烈な再開発が始動しているのです。
そして、ヒカリエをはじめとする駅周辺再開発、宮下町アパート再開発、アジアヘッドクォーター渋谷地区において、いずれも東急グループが深く関わっています。
このような官民一体となり大企業が主導する再開発が、今回の排除(野宿者排除及び支援団体潰し)の大きな要因になっていると思われます。
渋谷の再開発については以下参照
渋谷駅中心地区基盤整備方針http://goo.gl/tDTJI
渋谷地区ステップアップガイドラインhttp://goo.
アジアヘッドクォーター特区http://goo.gl/
宮下公園のMプロジェクトについてはhttp://goo.gl/7Cth0